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親になろうとしている独身者


「親になろうとしている独身者」「カウンセリングリソース」(2020年)

「親になろうとしている独身者」「カウンセリングリソース」

親になろうとしている独身者

親になろうとしている独身者は,特有の困難を経験する場合があります。あなたがこの状況について認識した時点で本人が妊娠のどの段階にあるかは様々であり,親になろうとしている独身者が自分の直面する結果について何を心配し,どの程度理解しているかも様々です。本人は自分自身の将来に加え,子供の将来も決定するという務めに直面しています。結婚する人も,子供を養子に出す人も,ひとり親になると決める人もいます。独身の母親や父親になろうとしている人に愛の手を差し伸べ,慰めと励ましを与え,気配りをしてください。あなたが助けたいと望んでいることを伝え,本人が進んであなたと相談してくれていることに感謝を述べてください。

ファミリーサービスは親になろうとしている独身者のために無料相談を提供しています。また結婚,養子縁組,ひとり親の子育てに関する情報も提供しています。親になろうとしている独身者に,ビショップと会うよう勧めてください。ビショップを通してファミリーサービスへの紹介を受けることができます。ファミリーサービスが利用できない場合でも,ビショップはほかのカウンセリングリソースを利用できるかもしれません。

理解するよう努める

親になろうとしている独身者と話すときは,救い主がなさるように愛と共感を示すことを忘れないでください。状況や環境は人それぞれ異なるため,親になろうとしている独身者が必要としているものや心配していることを見極めるために,思いやりと配慮を持って以下のような質問をすることをよく祈りながら検討してください。

  • あなたが今最も不安に思っていること,あるいは心配していることは何ですか。

  • あなたの将来についてどのような計画がありますか。

  • あなたの子供の将来についてどのような計画がありますか。

  • 子供のもう一人の親と現在どのような関係にありますか。

  • 子供の祖父母やそのほかの親戚とどのような関係にありますか。

この状況が虐待や性的暴行の結果生じたものであることに気づいた場合は,公的機関に連絡してください。この問題に対処する際,ビショップはヘルプラインも利用できます。

個人を助ける

親になろうとしている独身者が将来についての決定を行えるよう助けるときは,以下のアイデアの中から幾つかを利用するとよいでしょう。

親になろうとしている独身者が救い主とその贖罪を通じて希望と癒しを見いだせるように助けてください。

  • 本人が救い主イエス・キリストによってもたらされる贖いと強さについて理解できるよう助けます。

  • 自分が天の両親の子供であることを理解できるように,また自分の長所と才能,能力に気づけるように,親になろうとしている独身者を助けます。

  • 親になろうとしている独身者が自分に対する神の愛を感じ,神はこの子供の地上での旅について相談できる相手であられると知ることができるよう助けます。

親になろうとしている独身者に,ビショップに会うよう勧めてください。

適切であれば,祝福師の祝福文を読み返して導きと慰めを得るように,親になろうとしている独身者に勧めてください。

適切であれば,本人がひとり親での子育て,養子縁組,結婚といった選択肢を見つけ,それについて検討できるように助けます。

  • 教会指導者と友人は,子供を手元に置き続けるか養子に出すかを選択するよう,親になろうとしている人に促したり,圧力をかけたりするべきではありません。

  • それぞれの選択肢について良い点と悪い点を書き出し,それぞれの選択肢が特に子供にもたらす結果を,よく祈って評価し,比較検討するよう,親になろうとしている独身者に勧めてください。

  • これらの選択肢について慎重に検討できるように助けてくれる人々に助言を求めることを,親になろうとしている独身者に勧めてください。

  • 神権の祝福を求めるよう,親になろうとしている独身者に勧めてください。

  • 会員が個人的な霊感と印象,神からの導きを得られるということを理解できるように助けてください。

家族を支援する

親になろうとしている独身者の経験は,その家族の人生にも影響を与えます。家族への影響を判断し,それらの問題について話し合うよう家族に勧めてください。

親になろうとしている人とその家族のために積極的に奉仕するよう,ワード評議会の指導者全員に勧めてください。

決定について家族で話し合い,最終的には親になろうとしている独身者の決定を尊重するよう勧めてください。

親になろうとしている独身者が行った決定に賛成しない家族もいるかもしれません。必要な場合は,本人を助けこの問題に対処する家族にその決定がどのような影響を及ぼすかについて話し合うよう,家族に勧めてください。

ワードやステークのリソースを活用する

ワードの指導者やそのほかの信頼できる個人に,継続的な支援,導き,援助を依頼することを検討してください。その人の状況についてほかの人と話し合う前に,本人の許可を求めてください。

親になろうとしている独身者のメンター(良い相談相手)となる信頼のおける人を探し,定期的に会うよう二人に勧めます。

  • メンターは,本人が一緒にいて安心できる人であるべきです。ミニスタリングシスターまたはブラザーでもよいでしょう。

福音の原則と調和したサービスを提供している地元のリソースを探します。

  • リソースには,カウンセラーの専門家,プログラムやセンター,そのほかの機関などが含まれます。

親になろうとしている独身者が子育てを検討している場合は,『家族を強める』『結婚と家族関係』などを読む,もしくはクラスに参加するよう勧めます。クラスが開かれていない場合は,関連資料を読むよう励まします。